1調成 省エネスクリーン導入による事例発表

  • 友國 哲兵
    日本製紙株式会社 足利工場 工務部 製造課

書誌事項

タイトル別名
  • The Announcement by #1 Stock Preparation Energy Saving Screen Introduction
  • 1チョウセイ ショウ エネスクリーン ドウニュウ ニ ヨル ジレイ ハッピョウ

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抄録

日本製紙(株)足利工場では2006年にボイラー燃料を重油から都市ガスに変更している。しかし,近年の円安によって原燃料であるLNGの単価が高騰しており,これによりエネルギーコストが増加している。そこで,2014年8月に古紙処理工程の見直しを行った。<BR>1調成ではKPシート溶解パルパー1基(T系),古紙溶解パルパー2基(F系,U系)の3系統を有している。抄物に応じて2系統を組み合わせて運転しており,年間の操業の中で最も多い運転パターンはF系+U系で主に紙管原紙を抄造(年間運転割合8割)している。紙管原紙の原料配合はF系とU系は同一となっているが,これは従来のF系の処理能力が140BDT/Dに対して生産量が多い銘柄では175BDT/Dを要する為,U系35BDT/Dを運転している。<BR>そこで,原料配合がF系とU系で同一の時,処理量の少ないU系を停機し2系統から1系統に統一できるようにF系へ高効率型のスクリーンを導入し増産と共に省エネを図った。これにより1調成全体の合計電力量を従来対比で約23%削減する事が出来た。<BR>本稿ではこの取り組みについて紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 69 (6), 597-601, 2015

    紙パルプ技術協会

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