KP蒸気原単位改善対策による省エネルギー

  • 吉津 正毅
    日本製紙株式会社 北海道工場勇払事業所 原質課

書誌事項

タイトル別名
  • Energy Saving for KP Plant by Steam Reduction
  • KP ジョウキ ゲン タンイ カイゼン タイサク ニ ヨル ショウエネルギー

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抄録

<p>紙・板紙の内需は,2000年にピークを迎え,2008年のリーマン・ショック後の翌年には大きく数量を落とし,それ以降もV字回復することなく停滞・減少の傾向を示している。当時,弊社も大きな影響を受け,北海道工場勇払事業所では2009年末にコート紙を製造する抄紙機1台(勇払1M/C)を停機し生産調整を図った。この停機により原料となるKPは減産となり,それに伴いパルプ製造のエネルギー原単位は高止まりで推移し,以前の水準に戻す事が出来なかった。</p><p>今回,減産の影響を特に大きく受け増加したKP漂白工程の蒸気原単位について,洗浄フィルターのシャワー水最適化と工程の温水バランス見直しにより蒸気量を安定させ,更に熱交換器によって工程排熱から熱回収し温水を製造する事によって,大型の設備投資なしに改善に至った。その改善内容を紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (7), 725-729, 2017

    紙パルプ技術協会

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