Preparation, Characterization and Application of Organic Conducting Polymer-Silica Nanocomposite Particles

  • 杉浦 泰斗
    東海大学 大学院工学研究科光工学専攻
  • 小松 功
    東海大学 総合理工学研究科総合理工学専攻
  • 前田 秀一
    東海大学 大学院工学研究科光工学専攻 東海大学 総合理工学研究科総合理工学専攻

Bibliographic Information

Other Title
  • 有機導電性ポリマー-シリカ複合体の合成,分析,応用

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Abstract

プリンテッドエレクトロニクスの分野において,導電性のあるインクを使ったインクジェットプリントに関する関心が高まってきている。一般に,導電性のあるインクは銀や銅のような金属のナノ粒子を使ったものが主流である。生物学的分野で導電性インクの応用を考えた場合,金属性インクよりも有機性インクのほうが好まれる。なぜなら一般に有機性インクの方が生体適合性が高いからである。<br>無害な導電性ポリマーであるポリピロール,ポリアニリンを利用し実験を行なう。粒子分散剤としてシリカ粒子を用いることで,ラズベリーのような形状のナノ粒子の導電性ポリマーを合成することができる。複合化によって,通常は加工性に劣る導電性ポリマーを加工しやすい形態へと変化させた。<br>電子ペーパーの分野では,マイクロカプセル泳動方式による表示方式が通常の紙の視認性に近く,最も好まれている方法である。この電子ペーパーの泳動粒子は表面を界面活性剤で覆われており,これが粒子の凝集を防いでいる。しかし,この界面活性剤の探索には多くのコストと時間がかかっている。ポリピロール―シリカ複合体粒子及びポリアニリン―シリカ複合体粒子は電気二重層による高いコロイド安定性を持っている。そこで私たちは,界面活性剤を使用しない導電性ポリマー複合体粒子を電子ペーパーの表示素子として用いることを行った。<br>ポリピロール―シリカ複合体粒子及びポリアニリン―シリカ複合体粒子を写真用紙上に塗工し導電率を測定したところ,通常の写真用紙と比べ高い導電率を保有していることを確認した。これより,ポリピロール―シリカ複合体粒子,ポリアニリン―シリカ複合体粒子を導電紙として使用することが出来ると考える。

Journal

  • JAPAN TAPPI JOURNAL

    JAPAN TAPPI JOURNAL 70 (5), 536-541, 2016

    JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY

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