第18回木材・繊維・パルプ化化学国際会議(ISWFPC)の研究発表から

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タイトル別名
  • From the Researches Presented at 18th International Symposium on Wood, Fiber, Pulping Chemistry (ISWFPC)
  • ダイ18カイ モクザイ ・ センイ ・ パルプカ カガク コクサイ カイギ(ISWFPC)ノ ケンキュウ ハッピョウ カラ

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抄録

<p>ISWFPC(International Symposium on Wood, Fiber and Pulping Chemistry)は,世界各国のTAPPI(あるいはそれと同趣旨の機関)が共催し開催国のTAPPIが主催する,TAPPI関連では最大規模の国際会議であり,1981年にEckman Daysとして第1回会議がストックホルムにおいて開催されて以後,2年に一度のペースで開催されている。<br>他のTAPPI関連国際会議が個別課題についての応用研究・技術研究に重点を置いているのに対して,ISWFPCは木材化学,パルプ・製紙化学,繊維化学等に関する幅広い領域について基礎研究から応用研究まで扱うことから,当該分野の研究者を網羅し得る大変重要な会議となっている。<br>2015年の第18回大会はウィーンで開催された。開催場所となったBOKU大学はThe University of Natural Resources and Life Sciences Viennaが正式名称(の英訳)であるが,通常はBOKU大学で通っている。開催責任者は同大学のThomas Rosenau教授であった。<br>今大会では,口頭で約90件,ポスターで約130件の研究発表が行われた。本稿では,口頭発表を(1)リグニン,(2)パルプ化・漂白,(3)バイオリファイナリ,(4)セルロース・ファイバー・紙,(5)その他,の5つに分けて紹介し,続けて(6)としてポスター発表を紹介する。各発表とも最初に【 】内に日本語での記述があるが,これは,タイトルの和訳ではなく,発表内容を簡潔に示そうと試みたものである。なお,(1)から(5)のグループ分けは大会のプログラムに沿った分類ではなく,筆者らが内容に即して分類しなおしたものであること,また,紹介できるのは全研究発表の一部であることをあらかじめお断りしておく。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 70 (7), 711-723, 2016

    紙パルプ技術協会

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