カナダの投資助成金プログラム活用による売電事業の紹介

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タイトル別名
  • Introduction of the Power Offer Business through the Pulp and Paper Green Transformation Program in Canada

抄録

カナダの紙パルプ産業は2005年~2009年にわたってカナダドル高による為替差損,北米の紙需要低下などから非常に苦しい状況に陥っていた。<BR>カナダ政府は危機的状況にある紙パルプ企業を救済,さらに環境エネルギー分野への転換を促進するために,2009年6月に投資助成プログラムPulp and Paper Green Transformation Program(GTP)を発表した。このプログラムではパルプ工場の黒液燃焼量1L当りC$0.16の助成を受けることができる。助成金総額はC$10億(約870億円)であり,カナダ国内24社38工場が対象である。<BR>大昭和丸紅インターナショナル社が所有するアルバータ州ピースリバー工場とブリティッシュコロンビア州カリブー工場もその対象となった。各社への助成条件として,<BR>1)エネルギー効率改善<BR>2)再生可能エネルギー増産<BR>3)環境に有益<BR>のいずれかに該当する設備投資への助成金使用が指示されており,当社はこのGTPによる助成金を活用して2012年から本格的に売電事業に参入することになった。<BR>本稿ではカナダの紙パルプ事情を踏まえ,GTP制度の概要ついて紹介すると共に,当社2工場の電力事情及び売電事業計画をあわせて述べる。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (4), 356-361, 2012

    紙パルプ技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206520713216
  • NII論文ID
    130004492972
  • DOI
    10.2524/jtappij.66.356
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC38XotVSltb8%3D
  • ISSN
    18811000
    0022815X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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