世界の森林の現状と産業植林の課題

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タイトル別名
  • Current Situation of the World's Forests and Issues of Industrial Plantations
  • セカイ ノ シンリン ノ ゲンジョウ ト サンギョウ ショクリン ノ カダイ

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説明

FAOが2010年に行なった『世界森林資源調査2010』をもとに,世界の森林の現状について解説した。<br>世界の森林面積は,1990年代よりペースダウンしたといえども,2000年代に入ってからも年平均で約13百万ヘクタールずつ減り続けており,植林による増加を加えても年平均で約5百万ヘクタールの純減である。世界人口は増え続けており,農地開発や燃料木材需要等の伐採圧力により,今後も世界の森林面積は減り続けると思われる。将来的に農地との競合が出てくるので,新規に植林できるところは余りないと考えるべきであろう。<br>産業植林の今後の重要課題として二つ挙げることができる。一つ目は限られた植林面積の生産性を上げることであり,そのために育種改良と育林技術の向上を続けて行く必要がある。二つ目は劣悪地でも育つような樹木の開発や市場の開拓に力をいれる事が必要になって行くと考える。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 69 (8), 789-798, 2015

    紙パルプ技術協会

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