中国・東南アジアにおけるメンテナンスノウハウの発展

  • 増永 順士
    メッツォペーパージャパン株式会社 エンジニアリング本部

書誌事項

タイトル別名
  • Maintenance Know-How Development in China and Southeast Asia
  • チュウゴク ・ トウナン アジア ニ オケル メンテナンス ノウハウ ノ ハッテン

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抄録

2008年の経済危機は,紙パルプ業界にも大きな影響を与えた。特に,この経済危機により,メンテナンスコストの削減が工場の生産性に与えた影響は少なくない。さらに,社会構造の変化も加わり,紙種によっては大幅な需要の減少と競争の激化を招いている。<BR>中国や東南アジア諸国の多くの工場では,必要最小限のメンテナンスしか行わない工場が多い。メンテナンス費用の割合は非常に低く,メンテナンスが少ない分,目先の操業効率は高くなっているが,中長期的な目で見ると,メンテナンスに対する発生費用は増大し,生産効率も結果的に悪化している。<BR>しかし,近年では中国を含むアジア諸国ではメンテナンスアウトソーシングといった近代的なメンテナンス手法や最新のメンテナンス情報システムを導入する傾向が強まっている。<BR>原材料価格及び人件費の高騰により,あらゆる業務の効率化が考慮されるであろう。その中でもメンテナンス業務の効率化が非常に重要になってくる事は明らかである。<BR>本稿では,中国・東南アジアにおけるメンテナンスの現状と発展及びメッツォ社の提案する最新メンテナンスの納入事例を紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 67 (10), 1089-1094, 2013

    紙パルプ技術協会

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