新規ピッチコントロール剤「スパンプラス®500シリーズ」

書誌事項

タイトル別名
  • A New Pitch Control Agent “Spanplus 500 series”
  • 新規ピッチコントロール剤「スパンプラス500シリーズ」 : 操業改善と品質向上
  • シンキ ピッチコントロールザイ 「 スパンプラス 500 シリーズ 」 : ソウギョウ カイゼン ト ヒンシツ コウジョウ
  • A New Pitch Control Agent “Spanplus 500 series”
  • ―操業改善と品質向上―
  • -Paper Quality and Operational Improvement-

この論文をさがす

説明

国内の製紙業界では,資源の有効利用,省エネルギー,環境保全の観点から古紙を原料として使用しており,その利用率は64%に達し,板紙単独では92%と,ほぼ限界に近いとされる割合に近づいている。古紙の利用率の増加に伴い,紙製造工程中で,古紙中に含まれる粘着性物質いわゆるピッチが増加し,欠点や断紙など品質低下や操業性悪化の原因となっている。そのため,さらなるピッチコントロール技術の向上が望まれている。ピッチコントロール剤はピッチ対策の一環として広く用いられており,凝結剤を含め様々な成分や作用機構を持つ薬剤が適用されているが,古紙中の粘着剤由来の障害に対応する効率的なピッチコントロール剤が望まれていた。<BR>そこで,弊社は「ピッチを繊維へ定着させ,不粘着化する」というコンセプトの基に新規ピッチコントロール剤「スパンプラス®500シリーズ」を開発した。<BR>本報ではスパンプラス®500シリーズの特長と,古紙ピッチに起因する障害が発生していた紙製造工程へスパンプラス®500シリーズを適用することで,操業改善および品質向上を達成した事例について紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 68 (11), 1262-1266, 2014

    紙パルプ技術協会

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ