廃棄物処理法違反への処分・罰則

書誌事項

タイトル別名
  • Penalty Arising from the Violation of Waste Management and Public Cleaning Act
  • 廃棄物処理法違反への処分・罰則 : 最近の処罰事例及び今後の法改正の動向
  • ハイキブツ ショリホウ イハン エ ノ ショブン ・ バッソク : サイキン ノ ショバツ ジレイ オヨビ コンゴ ノ ホウ カイセイ ノ ドウコウ
  • ―最近の処罰事例及び今後の法改正の動向―
  • -Recent Case Study and Future Amendment of the Act-

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抄録

<p>1970年(昭和45年)に制定された廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)は,一般廃棄物を市町村の処理責任とし,産業廃棄物を排出事業者の処理責任とする枠組みにより,適正処理の体制を構築した。これは,市町村による処理体制を基本としていた清掃法の延長上にあると同時に,産業廃棄物については民間の責任に委ねるものだった。</p><p>しかし,産業廃棄物の不適正処理や不法投棄の事案が各地で発生し,また周辺住民から廃棄物処理施設への反対運動が頻発したことから,度重なる法改正が行われ,排出事業者責任の強化及び処理業者に対する規制の強化が行われた。また,刑事罰についても,罰則の厳格化が行われている。</p><p>2016年1月,カレーのフランチャイズ企業から排出された廃棄カツが横流し,転売された事件が発覚し,これを機に,食品リサイクル法及び廃棄物処理法の運用に問題があるのではないかという指摘がされている。また,2010年の廃棄物処理法改正から5年を経過したことから,現在,廃棄物処理法の見直しについて検討が行われている。</p><p>そのなかで,さらなる排出事業者責任の強化等が行われる可能性がある。特に,排出事業者が,処理業者の現地確認を行う際,チェックすべき点の明確化は重要なポイントである。また,廃棄物処理の効率化や温暖化対策についても,検討されている。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 70 (12), 1268-1270, 2016

    紙パルプ技術協会

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