書誌事項
- タイトル別名
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- The Long Experience of Anaerobic Wastewater Treatment System for Pulp Mill Wastewater
- パルプ蒸解工程排水を対象とした嫌気性処理システム長期運転実績
- パルプ ジョウカイ コウテイ ハイスイ オ タイショウ ト シタ イヤケセイ ショリ システム チョウキ ウンテン ジッセキ
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抄録
UASB/EGSB嫌気性処理システムは好気性処理システムに比べ,超高負荷運転が可能なため著しく省スペースな装置となること,また必要動力が少なく,かつ発生するバイオガスからエネルギー回収が可能であるため,著しくエネルギー効率が良いこと,更には余剰汚泥発生量が極めて少ないという有利な特徴を持つため,1980年代後半から全世界で適用拡大されてきている。<BR>このシステムは2000年には国内でも180基以上が稼動していると言われている。当社はUASB/EGSB嫌気性処理システムにおいて「ビール/飲料」,「食品」,「化学」,「製紙」他と多種多様な経験と計80基以上の納入実績を持ち,UASB/EGSBにおいての国内主力メーカーとして位置づけている。<BR>前回,第51回―2008年紙パルプ技術協会年次大会講演において,王子製紙株式会社富岡工場納入実設備の試運転から1年間の運転実績の報告を行ったが,今回はその運転開始から5年以上に渡る長期実設備運転の結果として,定常時の性能はラボテストで得られた性能とほぼ同等の性能を示していることが証明された。また,本設備ではmax.133,000MJ/dものメタンガス由来のエネルギーが回収されており,単なる排水処理設備ではなく,エネルギー生産設備としても働いている。<BR>なお,当初懸念されていた,汚泥の維持や,シャットダウン明けの処理の悪化の問題も,MF―サプリ(有機栄養源)とMF―8+1(無機栄養源)など有効な添加剤の適正添加とpHおよび温度管理の徹底により,安定運転が可能であることが実証できた。<BR>本稿では,運転開始から5年以上に渡る長期実設備運転状況をグラニュール汚泥の群集解析結果を交えて報告する。
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 67 (5), 512-516, 2013
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206521125760
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- NII論文ID
- 10031166722
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- NII書誌ID
- AN00379952
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3sXhtFCnsrzE
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- NDL書誌ID
- 024648554
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可