書誌事項
- タイトル別名
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- Used Paper Recycling in the Pulping Process
- 板紙基礎講座(2)古紙リサイクル原料編
- イタガミ キソ コウザ(2)コシ リサイクル ゲンリョウヘン
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抄録
今日の紙の原料は木材と古紙が主なものであるが,日本においては古紙が製紙原料の63%以上を占める主原料となっている。古紙の種類は様々であるが,その用途に応じた古紙処理技術の確立により,古紙利用率も増加してきた。<BR>古紙の使用の歴史は長く,古くは平安時代より和紙の抄き返しが行われていた。古紙が製紙原料として本格的に使用されるようになったのは,昭和20年代後半に新聞古紙が板紙の原料として使用されるようになってからのことである。その後,昭和50年代から新聞用紙や中下級印刷用紙に使われるようになった。日本において製紙業界でこれだけ大量に古紙を使うようになったのは,将来の原木資源の不足に対応するためであった。また古紙は木質原料に比べて価格が安かったこと,パルプ製造時にエネルギーの消費量が少ないなどのメリットもあり,インキ除去技術の進展に伴って,再生用途拡大と共に急速に使用量が伸びていった。更に古紙は,家庭やオフィスから排出されるゴミに占める比率が高く,古紙の再利用はこれらの軽減効果もある。<BR>そうした中で今回,古紙がどのような工程を経て,原料としてリサイクルされるのか。また古紙の分類と用途,古紙処理工程~調成までの概要について述べる。
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 67 (6), 645-649, 2013
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206521187200
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- NII論文ID
- 10031174620
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- NII書誌ID
- AN00379952
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3sXht1Wmsr7O
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- NDL書誌ID
- 024678021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可