ホスホニウム基を有するポリスチレン粒子の作製と物性評価

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation and Characterization of Polystyrene Particles Having Phosphonium Groups

抄録

スチレン(St)とトリブチル-4-ビニルベンジルホスホニウムクロライド(VBPC)をソープフリー乳化共重合することにより,ホスホニウム基を有するポリスチレン粒子の作製を試みた.本報では,水溶性モノマーである VBPC の仕込み量が,重合速度や粒子径に及ぼす影響について詳細な検討を行った.St の転化率を重量法により求め,重合速度を算出したところ,St に対して VBPC を 0.1 wt%添加しただけで,重合速度は 5.7 倍になった.しかし,これ以上 VBPC の仕込み量を増やしても,重合速度の促進はほとんど認められなかった.次に,得られた粒子の大きさを透過型電子顕微鏡により評価したところ,VBPC の仕込み量が増加するに伴い,粒子径は減少するという結果が得られた.これは,水溶性モノマーである VBPC が粒子核の数を増加させたためであると考えられる.また,重合期間中の粒子の数は,ほぼ一定であった.粒子に導入されたホスホニウム基の量は,VBPC の仕込み量の増加に伴い直線的に増大する傾向が認められた.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 64 (1), 35-40, 2007

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206521416576
  • NII論文ID
    130004489073
  • DOI
    10.1295/koron.64.35
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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