<I>O</I>-イソプロペニルフェニルビニルエーテルのカチオン重合

Bibliographic Information

Other Title
  • -イソプロペニルフェニルビニルエーテル ノ カチオン ジュウゴウ

Search this article

Description

非対称型二官能性モノマーのO-イソプロペニルフェニルビニルエーテルはカチオン重合によってビニルエーテル基を部分的に残存する可溶性ポリマーを与えた。環化率は重合条件に依存して非常に変化した。そこで重合条件による両官能基の相対反応性の変化をフェニルビニルエーテルとα-メチルスチレンの共重合から推定した。その結果から重合反応には2種の分子内環化過程が関与していると考えられる。ビニルエーテル基による分子間付加は続いて分子内環化のみを導く。このことはポリマー中にイソプロペニル基が残存しないことから示される。これに対しイソプロペニル基の分子間付加は続いて分子内環化と分子間付加を競争的に導く。2種の環化反応の反応性が異なるため, 分子間付加での両官能基の相対反応性が環化重合の支配的因子であった。

Journal

  • Kobunshi Kagaku

    Kobunshi Kagaku 30 (334), 71-76, 1973

    The Society of Polymer Science, Japan

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top