PVCのメッキ性に対するトリチオシアヌル酸塩の作用

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タイトル別名
  • PVC ノ メッキセイ ニ タイスル トリチオシアヌル サンエン ノ サヨウ

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説明

トリチオシアヌル酸・1ナトリウム塩 (TTCA・Na) を混練したポリ塩化ビニル (PVC) 板は, 水洗浄を行なうだけで直ちに, 塩化第一スズのような感応化試剤と板表面でメルカプチドを形成して感応化を受け, つぎのメッキ工程に供することができる。さらに, この場合得られるメッキ層のはく離強度は, PhGのような親水性高沸点溶媒を混練することによって一層増加する。<BR>また, チオフェノール, β-チオナフトール, チオグリコール酸オクチルエステル, または, 2-ジブチルアミノ-4, 6-ジチオ-s-トリアジンのようなチオールのメルカプチドに比較して, より強い還元力を有するTTCAのスズ (II), 銀, 銅メルカプチドを混練したPVC板は, 水洗または, DMF処理を行なうだけで, 感応化工程, あるいは, 活性化工程を省略して, 直接化学銅メッキ工程に進むことができる。<BR>ここに得られるメッキ層のはく離強度は, 0.1~15kg/cmである。

収録刊行物

  • 高分子化學

    高分子化學 30 (343), 667-672, 1973

    公益社団法人 高分子学会

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