配合剤がゴム中でのシリカ粒子の分散挙動に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Compounding Ingredients on the Silica-filler Dispersion in Rubber Compounds

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説明

シリカはカーボンブラックと表面性状は大きく異なり, そのポリマーに対する表面相互作用は弱く, ポリマー中で凝集構造を形成しやすいとされている. そのため, シリカ粒子表面への配合剤吸着といったようにゴムコンパウンド中の配合剤の影響を受けやすい. 本報ではシリカ充填ゴム配合系において多用されるオイルおよび加硫促進剤に着目し, それらのシリカ分散性すなわちポリマー-フィラー相互作用およびコンパウンドの物性に対する影響の詳細を把握することを試みた. オイルおよび加硫促進剤はシリカ粒子表面へ相互作用することによりシリカの再凝集を抑制し, 見掛けの分散を促している. その程度は, オイルの場合は二次凝集体が大きく比表面積が大きいほど, 加硫促進剤の場合は促進剤の融点が低くなるほど分散性への影響は大きくなった. この見掛けの分散促進は, シリカ表面に配合剤が存在することとなり, 逆にシランカップリング剤の作用や粘弾特性にも影響を与える.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 63 (6), 404-411, 2006

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206523853824
  • NII論文ID
    130004489048
  • DOI
    10.1295/koron.63.404
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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