硬化エポキシ樹脂の熱分解ガスの赤外吸収スペクトルによる分析

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  • コウカ エポキシ ジュシ ノ ネツ ブンカイ ガス ノ セキガイ キュウシュウ スペクトル ニ ヨル ブンセキ

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説明

硬化ビスフェノールA型エポキシ樹脂を500-800℃ (窒素ガスふんい気) で熱分解して得られる分解ガスの赤外吸収スペクトルからつぎの知見を得た。<BR>1) 硬化剤が第一アミンの場合にはアンモニア, Lewis塩基の場合にはアセトアルデヒド, 酸無水物の場合にはアクロレインがそれぞれ含まれる。2) 過剰の第二アミン (ジエタノールアミン) で硬化させたエポキシ樹脂の場合にはアンモニア, 不足量の第一アミン (トリエチレンテトラミン) で硬化させた場合にはアセトアルデヒドがそれぞれ含まれる。これらの実験事実から, アンモニアは第一アミン硬化エポキシ樹脂中のRNH2 (未反応硬化剤) およびRR′NHから, アセトアルデヒドはLewis塩基硬化エポキシ樹脂中の (OCHRCH2) nからそれぞれ生成されることを明らかにした。

収録刊行物

  • 高分子化學

    高分子化學 29 (328), 582-587, 1972

    公益社団法人 高分子学会

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