アルカリ金属化合物によるDL‐アラニンNCAの立体特異性重合

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  • アルカリ キンゾク カゴウブツ ニ ヨル DL-アラニン NCA ノ リッタイ トクイセイ ジュウゴウ

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アルカリ金属化合物によるDL-アラニンNCAの立体特異性重合を検討し, 前報の塩基性第4アンモニウム化合物も含めて, この種の強塩基型の重合機構を取る触媒による立体特異性重合機構を推定した. ポリマーの立体特異性はアルカリ金属の種類によってCs+≈K+>Na+>Li+の順に減少し, 他方触媒のアニオン部分の酸性度が小さい方が立体特異性の優れたポリマーを与えることが分かった. また立体特異性重合に対する触媒濃度の影響は全く認められず, 溶媒の影響は第4アンモニウム触媒の場合と全く同様であった. この種の触媒による立体特異性重合機構は第1アミンによる立体特異性重合機構とは全く異なり, 生長鎖のヘリックス形成は立体特異性重合の必要条件ではなく, D-あるいはL-NCAの不整選択は生長末端のアミノ酸残基と対カチオンとによって構成される場でNCAよりの水素引き抜きの段階で行われる.

Journal

  • KOBUNSHI RONBUNSHU

    KOBUNSHI RONBUNSHU 31 (11), 715-719, 1974

    The Society of Polymer Science, Japan

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