環化重合 III  N‐置換ジメタクリルアミドのラジカル環化重合および共重合

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  • N-チカン ジメタクリルアミド ノ ラジカルカンカ ジュウゴウ オヨビ キョウジュウゴウ

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N-置換ジメタクリルアミド (RDMA) の重合性および共重合性に及ぼす置換基の効果を検討した. RDMAの重合速度は, フェニル (PhDMA) ・メチル (MDMA) ・ベンジル (BDMA) ・n-プロピル (PDMA) という置換基の順に減少した. 新たに合成したベンジル置換体のポリマーも, 他の置換体同様繰り返し単位は主に五員環よりなる完全環化ポリマーを与えた. RDMAと種々のモノマーとの共重合結果は, 共重合体中におけるRDMA単位の構造にコモノマーは影響を及ぼさないことを示した. そこで, メチルメタクリレート (MMA) ・スチレン・アクリロニトリルおよび酢酸ビニルの成長ラジカルに対する, MDMAの反応性を調べた. 得られた結果は, MDMAの反応性は環化ラジカルではなく未閉環ラジカルによって支配されていることを示し, MDMAの環化重合の律速段階が分子内環化反応にあることを示唆している. さらにMMAラジカルに対するRDMAの反応性を調べ, 置換基のTaftのσ*定数との関係を検討した.

Journal

  • KOBUNSHI RONBUNSHU

    KOBUNSHI RONBUNSHU 31 (11), 682-687, 1974

    The Society of Polymer Science, Japan

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