多糖と支持基材からなる膨潤性と高い操作性を併せもつ複合フィルムの作製

  • 飯島 一智
    東京理科大学工学部工業化学科 東京理科大学大学院工学研究科
  • 鈴木 彩未
    東京理科大学大学院工学研究科
  • 橋詰 峰雄
    東京理科大学工学部工業化学科 東京理科大学大学院工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Swellable and Highly Operable Composite Films Made of Polysaccharides and Supporting Substrates
  • タトウ ト シジ キザイ カラ ナル ボウジュンセイ ト タカイ ソウサセイ オ アワセモツ フクゴウ フィルム ノ サクセイ

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抄録

熱プレス法を用いてコンドロイチン硫酸Cナトリウムとキトサンのポリイオンコンプレックスと支持基材からなる複合フィルムを作製した.UV照射により親水化したポリエチレンテレフタラート(PET)シートおよびシルクメッシュを支持基材とし,それらに多糖層を複合化したフィルムは,どちらもリン酸緩衝生理食塩水(PBS)へ浸漬後も自己支持性を有しており,その多糖部分は支持基材を有しないフィルムと同様の膨潤挙動を示した.PET支持フィルムは,多糖側を他の基材に接着させたのちPETフィルムを引きはがすことで多糖フィルム部分を他の基材に転写可能であった.シルクメッシュ支持フィルムの多糖部分は薬物モデル化合物として用いたメチレンブルーの担持および放出が可能であった.シルクメッシュに関しては,低温でのプレスにより作製したフィルムやヒアルロン酸とキトサンからなるフィルムとの複合化も可能であった.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 75 (2), 195-202, 2018

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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