直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の結晶化度と LLDPE/Ni 複合材料の抵抗率-温度特性との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Crystallinity of Linear Low-Density Polyethylene (LLDPE) and Resistivity-Temperature Property of the LLDPE/Ni Composites

説明

異なる結晶化度を有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と Ni 粒子を溶融混練し作製した LLDPE/Ni 複合材料の電気特性 [室温抵抗率(ρL),PTC(Positive Temperature Coefficient)特性] に及ぼす LLDPE の結晶化度(φc)と Ni 充填率(CNi)の影響を検討した.ρL と PTC 特性は,同じ LLDPE(同一融点)であっても,φc および CNi により異なった.ρL は φc および CNi が高いほど低かった.Ni 粒子は LLDPE の非晶部に局在化するため,φc が高いほど Ni 粒子が密集して接触し,多くの導電パスが形成されるためである.また,φc が低いとき,PTC 曲線の変曲点温度(転移温度)は LLDPE の融点より 30~60℃ 近く低かった.これより,PTC 特性は,LLDPE が融解しなくても,LLDPE の体積膨張のみで発現することを明らかにした.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 67 (5), 296-303, 2010

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (19)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206524681600
  • NII論文ID
    130004489257
  • DOI
    10.1295/koron.67.296
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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