中性子反射率法によるポリジメチルシロキサン-<i>co</i>-ポリジメチルアクリルアミド含水ゲル表面の含水性評価

  • 山本 勝宏
    名古屋工業大学材料科学フロンティア研究院 名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 伊藤 恵利
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻 (株)メニコン経営本部コーポレートコミュニケーション部
  • 森 友香
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 宮崎 司
    (一財)総合科学研究機構中性子科学センター
  • 山田 悟史
    高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所中性子科学研究施設

書誌事項

タイトル別名
  • Water Content Near Surface of Poly(dimethyl siloxane)-<i>co</i>-poly(<i>N</i>,<i>N</i>-dimetly acrylamide) Hydrogel Revealed by Neutron Reflectivity Measurements
  • 中性子反射率法によるポリジメチルシロキサン-co-ポリジメチルアクリルアミド含水ゲル表面の含水性評価
  • チュウセイシ ハンシャ リッポウ ニ ヨル ポリジメチルシロキサン-co-ポリジメチルアクリルアミド ガンスイ ゲル ヒョウメン ノ ガンスイセイ ヒョウカ

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抄録

両末端にアクリロイル基(重合反応性基)を有するポリジメチルシロキサン(PDMS-DA)とN,N-ジメチルアクリルアミド(DMAA)とのラジカル共重合で得られるゲルは,試料中に共連続相分離構造(疎水性ドメインPDMSと親水性ドメインPDMAA)を形成する.この試料は親水性ドメインのみに水を取り込む相分離構造を有したヒドロゲル(シリコンヒドロゲル)となり,近年のソフトコンタクトレンズに応用されている.コンタクトレンズとして求められる性能として,生体適合性と酸素透過性が上げられるが,装用性の向上のためにはレンズ表面の高い親水性が求められる.本研究では,酸素プラズマ処理を行った試料の表面近傍(数10 nm程度)の領域の水の存在量について中性子反射率測定により評価した.プラズマ処理したレンズでは,表面近傍に水がより多く存在していることを明らかにした.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 74 (1), 36-40, 2017

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (12)*注記

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