自己組織化によるバイオミメティック金属–高分子複合吸着性超撥水表面の創成

書誌事項

タイトル別名
  • Biomimetic Adhesive Superhydrophobic Metal-Polymer Hybrid Surface Prepared by Self-Organization
  • ジコ ソシキカ ニ ヨル バイオミメティック キンゾク-コウブンシ フクゴウ キュウチャクセイ チョウハツスイ ヒョウメン ノ ソウセイ

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抄録

“水”は生物と非常に密接にかかわっている.ほとんどの生物は,生命活動維持のための水分補給が必要不可欠である.それに加え,昆虫や植物は雨水などから受ける必要過多な水分を,その表面特性を利用して自発的に操作している.蓮の葉,バラの花びら,蝶の羽など,数多くの水を強力にはじく表面(超撥水表面)が観察されている.この超撥水性は,構成物質の化学的性質と表面微細構造によりもたらされている.つまり生物は,疎水性の化学物質を分泌し,微細構造を自己組織化により形成している.本報では,これらの自然界にみられる水を自発操作可能な超撥水表面に倣い,新規な高分子微細構造複合超撥水表面の自己組織化を利用した作製法を構築する.さらに,その表面上で観察される微小水滴操作技術の創成について述べる.これらの結果は,超撥水表面における学術的な知見を与えるだけでなく,超撥水表面の産業応用の可能性を広げる重要な要素となる.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 69 (10), 588-597, 2012

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (50)*注記

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