イオン伝導性高分子の設計戦略

  • 西村 直美
    東京農工大学大学院工学研究院生命工学専攻
  • 大野 弘幸
    東京農工大学大学院工学研究院生命工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Design Strategy of Ion Conductive Polymers

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説明

イオン伝導性材料は各種デバイスに欠かせない構成成分である.近年のデバイスの小型化・軽量化に伴い電解質は液体から固体へと転換が望まれている.高分子材料はこの転換を与える重要な材料である.1970 年代のポリエチレンオキシド(PEO)から始まったイオン伝導性高分子の研究は,現在に至るまで活発に研究されている.当初の直鎖状高分子に塩を添加した系から,機械的強度を付与するためにゲル型電解質に移行した.しかしながら,イオン伝導度向上のためには溶媒などを添加する必要があり,結果的に液体電解質の欠点を引き継いでいた.そこで,高分子の集合ドメインを用いたミクロ相分離構造の利用が検討されている.本報では各系の特徴を整理し,今後の展望に関して述べた.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 68 (9), 595-607, 2011

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (127)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206525321984
  • NII論文ID
    130004489351
  • DOI
    10.1295/koron.68.595
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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