ポリアクリル酸に基づいた環状マクロモノマーの合成と重合

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タイトル別名
  • Synthesis and Polymerization of a Cyclic Macromonomer Based on a Cyclic Polyacrylic Acid

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説明

アクリル酸 t-ブチルのリビングアニオン重合を利用して,α 位にヒドロキシル基,ω 位にカルボキシル基を有するスチリル基含有ポリアクリル酸 t-ブチルを合成した.次に,その分子内環化反応を高度希釈条件下で行い,スチリル基を有する環状ポリアクリル酸 t-ブチルを調製した.最後に,ギ酸で処理することにより,ポリアクリル酸 t-ブチル部位をポリアクリル酸に誘導し,環状ポリアクリル酸に基づいた環状マクロモノマー(St-c-PAA)を得た.St-c-PAA の存在下で,N-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)のラジカル共重合を行い,共重合過程で起こる糸通しによって形成される可動性架橋ゲルを得た.得られたゲルの膨潤度は水溶液の pH に大きく依存した.このような pH 依存性は,架橋点を構成する環状ポリアクリル酸鎖の構造変化によって,架橋点の可動性が大きく変わったことに起因すると考えられる.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 68 (10), 685-693, 2011

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (12)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206525376000
  • NII論文ID
    130004489287
  • DOI
    10.1295/koron.68.685
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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