界面紡糸を用いたコンドロイチン硫酸/キトサン複合ファイバーの作製

  • 飯島 一智
    東京理科大学工学部第一部工業化学科 東京理科大学大学院総合化学研究科
  • 湯山 和也
    東京理科大学大学院総合化学研究科
  • 朝稲 香太朗
    東京理科大学大学院総合化学研究科
  • 入江 貫太
    東京理科大学工学部第一部工業化学科
  • 橋詰 峰雄
    東京理科大学工学部第一部工業化学科 東京理科大学大学院総合化学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Chondroitin Sulfate/Chitosan Composite Fibers by Spinning from Aqueous Solution Interfaces
  • カイメン ボウシ オ モチイタ コンドロイチン リュウサン/キトサン フクゴウ ファイバー ノ サクセイ

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抄録

界面紡糸法を用いて生体由来アニオン性多糖であるコンドロイチン硫酸とカチオン性多糖であるキトサンとから多糖複合ファイバーを作製した.キトサン溶液を下層,コンドロイチン硫酸溶液を上層とし,界面に両多糖によるポリイオンコンプレックス膜を形成させ,その膜を引き伸ばし,アセトンバス中で乾燥させることで架橋剤や糖鎖の化学修飾なしに水に不溶なファイバーを作製することに成功した.得られたファイバーについて,光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡による形態観察,引張試験装置による引張強度測定などの評価を行った.ファイバーの直径はおよそ130 µmであった.用いるキトサンの分子量とファイバーの直径,引張強度の関係を調べたところ,低分子量のキトサンではファイバーは形成されず,高分子量のものほど高い引張強度を示す傾向が見られた.また,膨潤延伸処理によってファイバーの直径が減少し,一方で引張強度が向上することが示された.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 71 (1), 11-16, 2014

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (18)*注記

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