両親媒性<i>N</i>-イソプロピルアクリルアミド重合体からなるナノ構造体の創成と遷移金属イオンの集積組織化

  • 黒岩 敬太
    崇城大学工学部ナノサイエンス学科
  • 日熊 千春
    崇城大学工学部ナノサイエンス学科
  • 下川 祥史
    崇城大学工学部ナノサイエンス学科
  • 鉢迫 博
    崇城大学工学部ナノサイエンス学科
  • 櫻井 伸一
    京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科バイオベースマテリアル学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Amphiphilic <i>N</i>-Isopropylacrylamide Oligomers and Polymers, and Their Composites with Metal Ions
  • 両親媒性N-イソプロピルアクリルアミド重合体からなるナノ構造体の創成と遷移金属イオンの集積組織化
  • リョウシンバイセイ N-イソプロピルアクリルアミド ジュウゴウタイ カラ ナル ナノ コウゾウタイ ノ ソウセイ ト センイ キンゾク イオン ノ シュウセキ ソシキカ
  • Development of Amphiphilic N-Isopropylacrylamide Oligomers and Polymers, and Their Composites with Metal Ions

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抄録

本報では,カルボン酸を有する両親媒性N-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)重合体の集合挙動,ならびにさまざまな金属イオン・金属錯体との複合化について検討した.とくに重合度の低い領域のNIPAAm重合体においては,カルボン酸のプロトン化/脱プロトン化が効果的に働き,下限臨界共溶温度(LCST)の温度範囲ならびにLCSTの有無を制御できることがわかった.さらにNIPAAm重合体に金属イオンを添加すると,ナノファイバーやベシクルネットワークなどを形成できることが明らかとなった.また,Cu2+の金属イオンは,NIPAAmオリゴマー水溶液中で,LCST型相転移により色調の変化をもたらす金属イオンの配位構造の変化が見られた.すなわち,NIPAAmオリゴマーの相転移現象を利用して配位構造を制御することができるような金属イオンが存在しており,その電子状態をも制御することができることが示唆された.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 71 (10), 457-466, 2014

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (52)*注記

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