溶媒抽出した硫黄架橋イソプレンゴムのスルフィド構造解析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Sulfidic Linkages in Solvent-Extracted Sulfur Cross-Linked Isoprene Rubber
  • ヨウバイ チュウシュツ シタ イオウ カケハシ イソプレンゴム ノ スルフィド コウゾウ カイセキ

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抄録

イソプレンゴムに酸化亜鉛,ステアリン酸,N-シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド,硫黄を混練りし,熱プレス時間を変量して作製した5種類の硫黄架橋イソプレンゴムを溶媒抽出に供して未反応の硫黄と加硫促進剤を除去し,室温下,シンクロトロン放射光硫黄K殻X線吸収端近傍構造(S K-edge XANES)測定を行った.硫黄架橋ゴム中のスルフィド結合の硫黄連鎖数は加硫進行によるトルク上昇に伴ってポリスルフィド結合が生成し,トルクが最大に至るとジスルフィド結合に変化する傾向にあった.その後,過加硫によってモノスルフィド結合に変化した.溶媒抽出とS K-edge XANES測定を組合せることにより,熱プレス時間による硫黄架橋ゴム中のスルフィド結合様式の変化を同定することができた.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 72 (1), 16-21, 2015

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (15)*注記

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