アミノ酸由来ジイソシアネートを用いたセグメント化ポリウレタンウレアエラストマーの分子鎖凝集構造解析

  • 檜垣 勇次
    九州大学先導物質化学研究所 九州大学大学院工学府物質創造工学専攻 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
  • 鈴木 研
    九州大学大学院工学府物質創造工学専攻
  • 小椎尾 謙
    九州大学先導物質化学研究所 九州大学大学院工学府物質創造工学専攻 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
  • 高原 淳
    九州大学先導物質化学研究所 九州大学大学院工学府物質創造工学専攻 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Molecular Aggregation Structure of a Segmented Poly(urethane-urea) Elastomer Derived from an Amino Acid-Based Diisocyanate
  • アミノサン ユライ ジイソシアネート オ モチイタ セグメントカ ポリウレタンウレアエラストマー ノ ブンシサ ギョウシュウ コウゾウ カイセキ

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抄録

ジイソシアネート成分としてリジン由来ジイソシアネート(LDI),鎖延長剤として1,4-ブタンジアミン,ソフトセグメントとしてポリ(ε-カプロラクトン)ジオールを原料とするセグメント化ポリウレタンウレア(SPUU)を合成し,力学物性,および生分解性と分子鎖凝集構造の相関について考察した.短鎖脂肪族ジイソシアネートである1,4-ブタンジイソシアネート(BDI)からなるSPUUを対照試料として用いた.対称性の高いウレア結合により構成されるハードセグメント(HS)は水素結合により凝集し,SPUUフィルムはゴム弾性を示した.立体的にかさ高く対称性の低いLDI系HSが形成するドメインは,BDI系HSドメインと比較して凝集力が弱く,昇温に伴い比較的低温で凝集解離して流動し,伸長によっても直ちにフラグメント化して塑性変形した.また,LDI系SPUUでは昇温に伴いソフトセグメントの再配列結晶化と融解が観測された.生分解特性は分子鎖凝集力に依存しており,分子鎖凝集力の低いLDI系SPUUにおいて生分解が確認された.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 72 (1), 31-36, 2015

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (18)*注記

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