周期加熱による着雪除去技術

書誌事項

タイトル別名
  • Technology for Snow-Accretion Removal by Cyclic Heating
  • シュウキ カネツ ニ ヨル キ セツ ジョキョ ギジュツ

この論文をさがす

説明

着雪を安全に安価に除去するために,加熱と冷却を繰り返す周期加熱法を使い,着雪の付着面に凍結層を形成させ,最後の加熱によって容易に滑落させる技術を提案した。これは着雪を全て融解除去する方法に比べ小さいエネルギー消費であり,かつ融解水再凍結によるつらら形成を防ぐことができる。この原理の確認と滑落条件を探るために,40mm四方のアルミ板上に15, 20, 25mmの模擬着雪を形成し,2, 3, 4sの加熱と30sの強制冷却と90sの自然冷却を1サイクルとする実験を行った。滑落成否判定実験と氷結部観察によって滑雪条件を見いだしたところ,着雪厚さが20mm以上,加熱時間2s以上,周期加熱3サイクル以上で,滑雪は起きた。そのときの氷結部面積率は90%以上であり,氷結部厚さは着雪厚さ20mmでは1.3mm以上,25mmの場合では0.8mm以上であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ