勤労者世代の食事パターンの日間の違いと食品群・栄養素等摂取量との関連

書誌事項

タイトル別名
  • Associations Between Daily Variation in the Dietary Patterns of Working-age Adults and Their Intake of Food-groups and Nutrients
  • キンロウシャ セダイ ノ ショクジ パターン ノ ヒカン ノ チガイ ト ショクヒングン ・ エイヨウソ トウ セッシュリョウ ト ノ カンレン

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抄録

【目的】食事パターンの多様性が大きいほど栄養バランスが良好になるかを検討するために,勤労者世代の食事パターンの調査日間の違いと食品群・栄養素別摂取量との関連を検討した。<br>【方法】平成23年度埼玉県民健康・栄養調査の392人のデータを二次解析した。平日2日間の食事記録による食品群別摂取量を用いて,因子分析により食事パターンを抽出した。食事パターン2日間の違いは,1日目の因子得点と2日目の因子得点の各三分位群の組み合わせにより6群に分けて検討した。6群間で,食品群・栄養素別摂取量を共分散分析,栄養バランス(食事摂取基準の目標量または推奨量の適正範囲に適合する栄養素数等13項目)を多項ロジスティックモデルにより比較した。<br>【結果】因子分析により,「米飯型」,「魚介類型」,「麺・パン型」,「肉・卵型」の4つの食事パターンが抽出された。魚介類型三分位の組み合わせによる6群で検討した結果,「2日とも魚介類型因子得点が高位の群(魚魚群)」は,砂糖・甘味料類,豆類,藻類,魚介類の摂取が有意に多かった。また,「魚魚群」は,カリウム,鉄の摂取量が多かった。栄養バランスの適否では,たんぱく質(%E),飽和脂肪酸(%E)で適正範囲の者の割合が多く,適正範囲である栄養素の数も多かった。<br>【結論】「魚魚群」は,2日間の食事パターンの違いが小さくても,適正範囲である栄養素の数が多かった。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 75 (2), 57-67, 2017

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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