地理的要因における食物入手可能性と食物摂取状況との関連についての系統的レビュー

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Geographical Factor-induced Food Availability and Food Intake Status: A Systematic Review
  • チリテキ ヨウイン ニ オケル ショクモツ ニュウシュ カノウセイ ト ショクモツ セッシュ ジョウキョウ ト ノ カンレン ニ ツイテ ノ ケイトウテキ レビュー

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抄録

【目的】地理的要因における食物入手可能性(自宅から店までの距離,店舗の種類)と食物摂取状況との関連について先行研究から知見をえることを目的とした。<br>【方法】データベースPubMedを用い,検索式は(“food” [MeSH] OR “nutrient”)AND(“environment” [MeSH] OR “availability”)AND(“diet” [MeSH] OR “intake”)とした。検索された論文238編のうち,ヒト以外を対象としたもの,開発途上国の問題を扱ったもの,栄養生理学研究等の目的とは異なるものを除外し,残りの論文48編の全文を精読した結果,12編を採用した。<br>【結果】地理的要因の距離について,7編では,徒歩で自宅から店まで行くことができる半径 800 m(0.5マイル)を基準としていた。食物摂取状況との関連がみられた店舗の種類には,スーパーマーケット(5編),ファストフード店(5編),フードアウトレット店(2編),コンビニエンスストア(2編)等があった。そのうち,スーパーマーケットは野菜・果物摂取量との正の関連,ファストフード店,コンビニエンスストアはアイスクリーム,塩味のスナック,肉類,菓子類,砂糖入り飲料摂取量との正の関連,野菜・果物,低脂肪食品摂取量との負の関連を報告していた。<br>【結論】地理的要因における食物入手可能性と食物摂取状況との関連があることが示唆された。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 71 (5), 290-297, 2013

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (21)*注記

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