小麦全粒粉配合パンの食後血糖値上昇抑制効果

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  • 青江 誠一郎
    大妻女子大学家政学部食物学科
  • 野崎 聡美
    株式会社日清製粉グループ本社R&D・品質保証本部基礎研究所
  • 菊池 洋介
    株式会社日清製粉グループ本社R&D・品質保証本部基礎研究所
  • 福留 真一
    株式会社日清製粉グループ本社R&D・品質保証本部基礎研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Whole Wheat Bread Consumption Suppresses Postprandial Glucose Levels in Healthy Adults
  • コムギ ゼン リュウフン ハイゴウ パン ノ ショクゴ ケットウチ ジョウショウ ヨクセイ コウカ

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説明

【目的】小麦全粒粉パン摂取後の血糖値上昇が,小麦粉パン摂取後と比較して抑制されるか検証する。<br>【方法】空腹時の血糖値が正常な成人19名(男性10名,女性9名)を試験対象とした。糖質 50 gを含む小麦全粒粉パン(試験食)または小麦粉パン(対照食)を摂取し,摂取前および摂取後15分,30分,45分,60分,90分,120分の血糖値を測定した。試験はプラセボ対照無作為化単盲検クロスオーバー試験とし,主要評価項目はGlycemic Index(GI値),副次評価項目を各時点の血糖上昇値,最大血糖上昇値,血糖値上昇曲線下面積(IAUC)とした。<br>【結果】グルコース溶液を基準とした場合,小麦全粒粉パンのGI値は65.2,小麦粉パンのGI値は73.0であり,小麦全粒粉パンは小麦粉パンよりもGI値が有意に低かった。小麦全粒粉パンを摂取した場合,小麦粉パンを摂取した場合と比較して最大血糖上昇値が有意に低く,IAUCが有意に小さかった。<br>【結論】小麦全粒粉パンの摂取は,小麦粉パンの摂取と比較して健常者の食後血糖値の上昇を抑制する効果が確認された。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 76 (1), 20-25, 2018

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

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