石灰施用によるサトイモの芽つぶれ症対策

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タイトル別名
  • Method of the Liming Material Application to Minimize "Metsubure" Corm Formation in Taro
  • セッカイ セヨウ ニ ヨル サトイモ ノ メツブレショウ タイサク

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説明

サトイモ分球の頂芽の欠落する芽つぶれ症は,主に石灰欠乏による生理障害であるといわれている.しかし農家ほ場での有効な対策はいまだ確立していない.そこで,芽つぶれ発生過程を調査し,その対策技術を確立しようとした.1)芽つぶれは,孫イモが着生,肥大しはじめる7月中旬からみられた.そして,問題となる芽つぶれの発生は8月中旬以降であった.収穫期では孫イモの芽つぶれイモは全体の95%以上を占めた.2)芽つぶれイモの石灰含有率は,健全イモにくらべて低い傾向を示し,また,カリウム含有率は高い傾向を示した.3)石灰多肥により芽つぶれイモが著しく減少した.堆肥多施により芽つぶれイモが増加したが,カリウム肥料無施用や石灰多施により,芽つぶれイモがかなり減少し,収量も増加した.4)植付け時の石灰含量が10cmol(+)kg^<-1>以上では,芽つぶれの発生が少なかった.5)十分なかん水を伴った石灰追肥により,芽つぶれの発生は著しく減少し,収量は増加した.

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