ダイズ根圏土壌における接種根粒菌数の消長と窒素固定量の関連について
書誌事項
- タイトル別名
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- Population Changes of Rhizobium Inoculum in the Rhizosphere Soil of Soybeans and Relation to the Amounts of Fixed Nitrogen
- ダイズ コンケン ドジョウ ニ オケル セッシュ コンリュウキンスウ ノ ショ
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抄録
接種ダイズ根粒菌のダイズ根圏での挙動を標識根粒菌を使い追跡し, 接種菌による根粒形成率と根圏土壌中での接種菌数の推移との関連について考察した. さらにアセチレン還元法を用い空中窒素固定能の推移を測定し, 接種根粒菌の根圏での挙動と窒素固定能・固定量の関連について考察した. ダイズ(品種エンレイ)を黒ボク土(水田から採取), あるいは淡色黒ボク土(畑より採取)を入れた1/10,000aポットで栽培し, 接種根粒菌として標識根粒菌(A-1016str^+)を使用した. 根粒菌の接種方法としては, 培養菌体を直接か, 担体としてピートモスを用いた場合と, 種子直下への局所接種か土壌全体混合接種の場合の組合せで行った. ダイズの生育期間中の根粒重, 接種菌の根粒形成率, 接種根粒菌の推移, アセチレン還元能の推移を測定し, 以下の結果を得た. 1. 新鮮根粒重は, 淡色黒ボク土で7週から11週目にかけて著しく増加し, 黒ボク土では増加の時期が遅れた. 全般的に局所接種区のほうが高い値で推移した. 接種菌による根粒形成率(根粒占有率)は全般的に淡色黒ボク土で低く, 黒ボク土で高い値を示した. 2. 黒ボク土における接種菌数は, ピートモス接種源局所接種区で3週目から徐々に菌数が増加した以外は, 初期から高い値で推移した. 淡色黒ボク土では, どの処理区とも3週目の菌数がきわめて低く, その後ピートモス接種源全体接種区を除いて7週目から11週目まで徐々に増加の傾向を示した. この菌数推移レベルと接種菌による根粒形成率との間には密接な関連, すなわち高い菌数の場合, 根粒形成率も増加することが認められた. 3. アセチレン還元能の測定では, 淡色黒ボク土の活性は早くからみられ, 処理間の差はなく, いずれの区も9週目がピークとなった. 黒ボク土では, 局所接種区のみ高い値を示し, 11週目にピークがあった. アセチレン還元量から固定窒素量を算出した場合, 理論値3:1では黒ボク土では差し引き法に比較して過小評価される可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 58 (2), 159-165, 1987
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206556550272
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- NII論文ID
- 110001751144
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 3134527
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可