重粘性土壌における根群分布に対する粒団間粗孔隙の意義
書誌事項
- タイトル別名
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- The Significance of the Interpedalmacropore System for the Plant Water Uptake in Heavy Clay Field Soil
- ジュウ ネンセイ ドジョウ ニ オケル コングン ブンプ ニ タイスル リュウ
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抄録
畑作物に対する重粘性土壌の水分供給様式を明らかにするために, この土壌の形態的特徴である粗大な土壌構造と粒団間粗孔隙が根はりに及ぼす影響を調査した. 得られた結果を要約すれば, 以下のとおりである. 1) 重粘性土壌の有効水分量は極めて少なく, 作物はその不足分を下層停滞水により補っていると考える. 2) 粗粒団を含む下層土では根はりに対して一部の粒団間粗孔隙が強く関与しており, 特に連続した垂直方向の粗孔隙の底部にある水平方向の粗孔隙は根はりを見かけ上均一化する効果も示した. 3) 重粘性土壌の垂直方向の粗団間粗孔隙は透水性不良な土壌構造をして水分を輸送し, 粗孔隙底部には水が集積しやすい.このことを考慮すると, 下層の根はこの集積水も利用できる可能性が高いと思われる.
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 58 (2), 209-216, 1987
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206556561408
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- NII論文ID
- 110001751153
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 3134515
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可