夏どりネギにおけるチェーンポット内施肥の施肥窒素量と追肥窒素量の検討

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タイトル別名
  • Effects of Nitrogen Fertilizer Levels as Related to Application Method in Chain Pot System by Using Release Controlled Fertilizer and Topdressing for Summer Welsh Onion
  • ナツドリ ネギ ニ オケル チェーン ポットナイ セヒ ノ セヒ チッソリョウ ト ツイヒ チッソリョウ ノ ケントウ

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説明

夏ネギ栽培において,肥効調節型肥料をチェーンポット内の培養土に施肥する減肥技術を検討した.1.窒素初期溶出を抑制したシグモイド型の被覆燐硝安100日タイプ(2401-100S)の育苗期間中の窒素溶出率は,3.3%で,ネギ苗に濃度障害も発生せず,標準栽培苗と同等の生育であった.2.追肥窒素量一定(標準窒素160kg ha^<-1>)におけるチェーンポット内施肥の窒素量は,被覆燐硝安100日タイプを60kg ha^<-1>施用することで,標準施肥(基肥窒素80kg ha^<-1>)と同等の収量を得た.また,本肥料の窒素溶出経過から,追肥の回数は,標準施肥の4回に対し,3回で良いと判断した.3.被覆燐硝安100日タイプをチェーンポット内に60kg ha^<-1>を施用した場合,追肥窒素90kg ha^<-1>で標準施肥と同等の収量を得た.この時の総施肥窒素量は150kg ha^<-1>で,標準施肥240kg ha^<-1>に対して38%の減肥となった.また,施肥窒素利用率は,標準施肥の25%に対して43%に向上した.4.チェーンポット内施肥における栽培跡地の土壌中硝酸態窒素量は,標準施肥と比べ深さ0〜60cmのいずれの層でも減少した.

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参考文献 (27)*注記

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