微粉固体の表面処理による分散性の改良研究

書誌事項

タイトル別名
  • ビフン コタイ ノ ヒョウメン ショリ ニ ヨル ブンサンセイ ノ カイリョウ ケンキュウ 2
  • (第2報) ゴム配合剤への応用について

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説明

前報において、表面処理した一部の粉体即ち、液相処理を施した炭酸カルシウム、気相処理を施した炭酸カルシウム、無水珪酸、ベントナイト、カーボンブラック等についてゴム充填剤としての効果を検討する為に、常法通りゴム配合試験を行つた。即ち、未処理粉体、処理粉体を以てゴム試験片を作り、その抗張力、伸張率、硬度を測定、更に、老化及び摩耗試験を行い次の結果を得た。<br>液相処理の場合: 多少加硫時間の検討に余地があるが、この実験によつて水系で表面処理することにより、未処理粉体と比較し、加硫ゴムの物理的性状を改善した。即ち、カチオン処理、就中、オクタデシルアンモニウムアセテートによる処理は、抗張力及び硬度を増大し、アニオン処理は、伸張率を向上させる。石鹸処理も相対的に優れた効果を与える。<br>気相処理の場合: 特にカーボンブラックについては、容易に表面性質が変化し、製品の物理的性質を改善する。一般に、気相処理を施した粉体は未処理のものと比較して(1)混練り時間が速い即ち作業が容易である。(2)抗張力は減少する。(3)伸張率は増大する。(4)摩耗度は大差なく(5)硬度は変らない。

収録刊行物

  • 日本ゴム協会誌

    日本ゴム協会誌 31 (3), 169-173, 1958

    一般社団法人 日本ゴム協会

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