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- 中嶋 秀夫
- 東北大学理学部地球物理学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Structure of Tidal Mixing at the Hayasui Straits
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説明
1972年9月の, 広島大学所属豊潮丸による速吸瀬戸での水温・塩分の観測結果を用い, 海峡によって分離されたふたつの水塊の, 1潮時内の時間スケールに対する潮汐混合の微細構造を調べた. 解析の結果水塊の潮汐混合は, 往復する潮汐運動と地形の影響によって, 特に転流時に互いに舌状に入り組みあって作られた, 小さな水塊の分解によって起こることが推論された. この時の水塊間の入り組みは, どちらかと言えば水平に起こり, これら乱水塊のあるものは強いシアー流の中でも混合してしまわず, 特性を数時間保ち続けているものも観測される. これらの乱水塊の初期の水平スケールは2, 3kmの程度と推定される. そしてこれらの実際の状況が, マクロな混合係数となって表われている
収録刊行物
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- 日本海洋学会誌
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日本海洋学会誌 31 (6), 227-234, 1975
日本海洋学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206564916480
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- NII論文ID
- 130006313701
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- ISSN
- 21863113
- 1573868X
- 00298131
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可