速吸瀬戸における潮汐混合の構造

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  • Structure of Tidal Mixing at the Hayasui Straits

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1972年9月の, 広島大学所属豊潮丸による速吸瀬戸での水温・塩分の観測結果を用い, 海峡によって分離されたふたつの水塊の, 1潮時内の時間スケールに対する潮汐混合の微細構造を調べた. 解析の結果水塊の潮汐混合は, 往復する潮汐運動と地形の影響によって, 特に転流時に互いに舌状に入り組みあって作られた, 小さな水塊の分解によって起こることが推論された. この時の水塊間の入り組みは, どちらかと言えば水平に起こり, これら乱水塊のあるものは強いシアー流の中でも混合してしまわず, 特性を数時間保ち続けているものも観測される. これらの乱水塊の初期の水平スケールは2, 3kmの程度と推定される. そしてこれらの実際の状況が, マクロな混合係数となって表われている

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