斜め入射での入射波と反射波の相関法による実時間分離測定

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タイトル別名
  • Real time correlation method for separating incident and reflected sound waves at oblique angles of incidence
  • ナナメ ニュウシャ デ ノ ニュウシャハ ト ハンシャハ ノ ソウカンホウ ニ

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抄録

この論文は、斜め入射の場合の反射体に近い位置での入射波と反射波の分離測定法について述べており、これは先に報告した垂直入射の場合の方法を改良したものである。本測定方法では音波は相関法を用いて基本的に測定している。3個のマイクロホンを用いて複合波の遅延時間微分値と空間微分値を求め、入射角に対応した振幅補償を行うことにより、両微分値の和と差から入射波と反射波を同時に分離測定している。十分に大きいコンクリート壁での測定を試み、得られた両音波の生起時間特性と振幅特性を検討した結果、入射角が0°から80°まで測定が可能であった。また、この測定法の応用としてパイルカーペットの斜め入射吸音特性にの測定を行った。しかし、試料面積が大きくないため回折波の影響を受け十分な測定結果は得られなかった。測定可能な入射角は2kHzで50°までであり、より低い周波数では更に小さくなる。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 45 (9), 663-671, 1989

    一般社団法人 日本音響学会

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