ピアノの計算演奏に対する聴取者の反応 : ショパンのワルツの一節による実験

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タイトル別名
  • Listeners' response to computational renditions on the piano : Experiment with an excerpt of Chopin's waltz
  • ピアノ ノ ケイサン エンソウ ニ タイスル チョウシュシャ ノ ハンノウ シ

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抄録

奏譜によってMIDI付きピアノを作動させるという計算演奏の手法を用いて、ショパンのワルツ第9番変イ長調冒頭の16小節を16通りに弾き分けた演奏を生成した。演奏は、伝統的と通俗的な様式を意図したものそれぞれ8通りを、強弱、緩急、継切、偏移、ペダル深さという五つの表出パラメータを組み合わせて実現した。各演奏を、15名のピアノ専攻学生がSD法を用いて評価した。評価結果を多次元尺度法で分析して心理空間を構成し、また重回帰分析を用いて空間の意味づけを行った。その結果、「正常な-くせのある、*情的-理知的」という意味を持つ直交する二つの軸が抽出された。最も好まれる方向は正常な方向と感情的な方向の中間にあり、この方向がまたこの曲の曲想に最もよく合うと判断された。

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