声道の音響管モデル近似に関する二, 三の考察 : その2 有限要素モデルとの比較

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タイトル別名
  • On acoustic tube model of a vocal tract (Part II) / Comparison with finite element model
  • セイドウ ノ オンキョウカン モデル キンジ ニ カンスル ニ サン ノ コウ

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抄録

音声合成や認識の実用的な応用分野では, 発話器官としての声道は多くの場合音響管モデルで近似され, その断面積関数が特徴パラメータとして用いられている. しかし, これは音波の平面波伝搬を仮定した1次元モデルであり, 複雑な3次元形状の実声道の特性をどの程度表しているか, 検証する必要がある. そこで, 本論ではさきに声道のX線写真から構築した3次元声道形状を用い, 複雑な形状に容易に対応できる有限要素モデルを用いて求めた伝達特性を基準として, 音響管モデルの伝達特性を考察した. 断面積関数を求める際の音波の伝搬経路の妥当な取り方, セクション分割数及び声道壁インピーダンスの共振特性に与える影響等の検討を行った.

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 54 (2), 101-110, 1998

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (23)*注記

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