熱の影響による音圧変化を考慮した時間領域有限差分法シミュレーション : 温度勾配のある細流路を通過する音波について

書誌事項

タイトル別名
  • Acoustic finite-difference time-domain simulation considering the fluctuation of sound pressure caused by heat energy : Wave propagation in a narrow tube with temperature gradient
  • ネツ ノ エイキョウ ニ ヨル オンアツ ヘンカ オ コウリョシタ ジカン リョウイキ ユウゲン サブンホウ シミュレーション オンド コウバイ ノ アル サイリュウロ オ ツウカスル オンパ ニ ツイテ

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抄録

自由空間中を伝搬する音波は一般には断熱変化現象である。しかしながら,極めて細い流路内を伝搬する場合には,周囲の媒質との間で熱と音のエネルギー交換が生じる。これを熱音響現象と呼び,この現象を利用した冷却システムの早期の実用化が望まれている。本研究では,ループ管と呼ばれる熱音響冷却システムの熱源部における音圧増幅現象に着目し,詳細な現象の理解によるシステムの効率向上を目的として,FDTDシミュレーションを行った。従来のFDTD法に,新たに流体の温度変化分を音圧の増減に置き換えるアルゴリズムを導入することにより,同一条件下における実測結果と同様の傾向を確認した。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 63 (12), 701-707, 2007

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (12)*注記

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