クリック音刺激と聴性脳幹反応第V波ピーク潜時との関係式

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タイトル別名
  • Experimental formula for relationship between click parameters and peak latency of wave V in the auditory brainstem responses
  • クリック音刺激と聴性脳幹反応第5波ピーク潜時との関係式
  • クリック オンシゲキ ト チョウセイ ノウカン ハンノウ ダイ5ハ ピークセン

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抄録

聴性脳幹反応を誘発するクリック音刺激の3成分(刺激音圧, 刺激持続時間, 刺激頻度)と第V波のピーク潜時との関係を計測値より実験式で導出した。計測値が示す刺激パラメータとピーク潜時の非線形性を考慮し, 回帰分析による線形近似を2段階行って実験式を導出し, 誤差評価の検証によって式係数の精度を上げた。特に, 三つの音刺激パラメータを1式にまとめることで, 標準潜時を確定する刺激条件の相互関係を理解可能とした。すなわち, 刺激状態の特定, 潜時異常の判定が可能である。更に, この実験式の利用によって, 診断時間短縮も期待できるなどの点で有効である。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 54 (9), 632-640, 1998

    一般社団法人 日本音響学会

参考文献 (17)*注記

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