線音源の干渉性/非干渉性が障壁の挿入損失に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Numerical study on the insertion loss of noise barrier for coherent/incoherent line source
  • セン オンゲン ノ カンショウセイ ヒカンショウセイ ガ ショウヘキ ノ ソウニュウ ソンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

線音源に対する障壁の挿入損失について数値計算により検討した。最初に, 干渉性線音源と点音源に対する障壁の挿入損失は回折角がある範囲内でほぼ一致することを示した。また, 従来の研究で報告されている音源の干渉性/非干渉性により障壁の影の領域で最大5dBの差が生じることを再確認した。次に, 干渉性/非干渉性線音源を同位相/ランダム位相点音源列と考え, 有限長線音源に対する挿入損失を算出した。その結果, 干渉性音源の場合には観測点に近い音源部分の寄与が大きく, 観測点から離れた音源部分はそれら互いの干渉により急激に減衰するのに対し, 非干渉性音源の場合には観測点から離れた音源部分ほど寄与が大きかった。線音源の干渉性/非干渉性による障壁の挿入損失の差は, 寄与が大きい音源部分が干渉性と非干渉性で異なるためであり, また点音源と干渉性線音源の挿入損失がほぼ等しいのは干渉性線音源に対する障壁背後の音圧レベルが観測点直前付近の音源部分で決まるためであることを明らかにした。

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