気管支喘息に対する温泉療法の臨床効果

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タイトル別名
  • Clinical Effects of Spa Therapy on Bronchial Asthma. 4. Effects on steroid-dependent intractable asthma(SDIA).
  • 気管支喘息に対する温泉療法の臨床効果-4-ステロイド依存性重症難治性喘息に関する効果〔英文〕
  • キカンシ ゼンソク ニ タイスル オンセン リョウホウ ノ リンショウ コウカ
  • 4. Effects on steroid-dependent intractable asthma (SDIA)

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抄録

ステロイド依存性重症難治性喘息84例を対象に, 温泉療法を行い, その臨床効果について検討を加えた。なお, 温泉療法としては, 温泉プール水泳訓練, 鉱泥湿布療法, ヨードゾル吸入療法などの組み合わせがその主要なものであった。<br>1. ステロイド依存性重症難治性喘息 (SDIA) 84例中64例 (76.2%) で温泉療法は有効であった。また, 有効例の平均年齢は無効例に比べやや高い傾向が見られた。<br>2. 臨床病型別検討では, II. 細気管支閉塞型において最も有効率が高く (87.5%), 一方, I. 気管支攣縮型で最も低い (69.0%) 傾向が見られ, 温泉療法は, ステロイド依存性重症難治性喘息においても, 過分泌や細気管支閉塞をともなうような症例に対してその有効性が高いことが示唆された。<br>3. 温泉療法により, 84例中29例 (34.5%) でステロイド剤の減量が可能であった。また, 減量し得た症例の頻度は, 31.0%-40.0%の間で, 各臨床病型間に有意の差は見られなかった。

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