書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Acupuncture on Prevention of Migraine Attacks
- 片頭痛発作予防に対する鍼治療効果 : 頭痛日数の減少と頭頸部等筋群の圧痛改善との関連について
- カタ ズツウ ホッサ ヨボウ ニ タイスル シンチリョウ コウカ : ズツウ ニッスウ ノ ゲンショウ ト アタマ ケイブ トウ キングン ノ アツツウ カイゼン ト ノ カンレン ニ ツイテ
- —Relationship between decrease in the number of headache days and improvement of head and neck muscles tenderness—
- —頭痛日数の減少と頭頸部等筋群の圧痛改善との関連について—
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説明
目的 : 片頭痛の発作予防に対する鍼治療効果を頭痛日数と頸肩部の筋群および咀嚼筋の圧痛や筋緊張を指標に分析し、その関連性について検討した。<BR>方法 : 対象は国際頭痛分類第II版の片頭痛の診断基準を満たした70例(男性22例、女性48例)平均年齢35.5歳±14.3歳(mean±S.D.)、また前兆のある片頭痛13例、前兆のない片頭痛57例である。<BR> 鍼治療を2ヶ月間行い、中等度以上の頭痛日数と頸肩部の筋群および咀嚼筋の圧痛や筋緊張を鍼治療前後で比較した。また頭痛日数の減少と圧痛および筋緊張の改善の関連性についても分析した。<BR>結果 : 鍼治療により、中等度以上の頭痛日数は減少し(p<0.05)圧痛や筋緊張も改善した(p<0.01)。また、頭痛日数の減少と頸部圧痛·肩部圧痛·咀嚼筋部圧痛の改善に正の相関が示され、頸部の関連が最も強かった。<BR>考察及び結語 : 鍼治療を一定期間継続することにより、頭痛日数が減少するとともに、頸肩部の筋群と咀嚼筋の圧痛や緊張が改善したことから、片頭痛に対する鍼治療効果はこうした筋群の圧痛を緩和することで頭痛日数が減少し、発作予防に寄与したものと考える。また、片頭痛の発作予防に対する鍼治療の作用機序は、上位頸神経や三叉神経を求心路とし、三叉神経脊髄路核を経て高位中枢に影響を及ぼし、発作予防に関与している可能性も考えられる。
収録刊行物
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- 日本温泉気候物理医学会雑誌
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日本温泉気候物理医学会雑誌 76 (3), 200-206, 2013
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206569777536
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- NII論文ID
- 10031175997
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- NII書誌ID
- AN00186245
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- ISSN
- 18843697
- 00290343
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- NDL書誌ID
- 024773475
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可