NS-GTカット水晶振動子を用いた電圧制御型S-TCXO

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タイトル別名
  • Voltage Controlled S-TCXO's Employing NS-GT Cut Quartz Crystal Resonators
  • NS-GTカット水晶振動子を用いた電圧制御型S-TCXO〔英文〕
  • NS-GT カット スイショウ シンドウシ オ モチイタ デンアツ セイギョガ

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抄録

本論分では, 結合水晶振動子であるNS-GTカット水晶振動子を用いた電圧制御・自己温度補償型発振器(以下単に, VC-S-TCXOと略す)の一設計法について述べ, 特に, VC-S-TCXOの電圧制御による周波数安定性を明らかにする。発振回路は, CMOSインバータ, バリキャップダイオード, 抵抗, キャパシタ等から構成される。まず, 発振回路の電気的等価回路から結合水晶振動子の主振動の発振周波数を導出する。この発振周波数は結合係数の関数として与えられ, また, 結合係数は負荷容量C_Lの関数として与えられることを示す。次に, VC-S-TCXOの電圧制御による周波数安定性は主としてVC回路によって決定されるため, VC回路について細部に亙り調査を行い, ほとんど温度依存性の無いVC回路を設計する。このVC回路を用いて, 実際に発振周波数の電圧制御を行い, 電圧制御直後の周波数変化は-30〜+85℃の広い温度範囲で, 4×10^<-9>以下と優れた周波数安定性を示す。また, VC-S-TCXOの電圧制御直後の周波数安定性は, 水晶振動子の周波数温度特性, 制御時間の間隔および温度変化スピードにほとんど依存しないことを示す。最後にエージング特性を示す。

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