新・内科専門医制度における心療内科の役割

  • 庄司 知隆
    東北大学病院心療内科
  • 福土 審
    東北大学病院心療内科 東北大学大学院医学系研究科行動医学

書誌事項

タイトル別名
  • Important Roles of Psychosomatic Medicine in the New Training System for the Fellow of the Japanese Society of Internal Medicine
  • シン ・ ナイカ センモンイ セイド ニ オケル シンリョウナイカ ノ ヤクワリ

この論文をさがす

説明

<p>新・専門医制度が開始されようとしている. 内科を基本領域とする場合, 3年間の新・内科専門医研修後に心療内科専門医を取得する. 新・内科専門医研修では新たに総合内科Ⅰで心身医学領域の研修を求めている. 睡眠障害, 睡眠薬および抗不安薬は経験すべき症例に挙げられ, 機能性ディスペプシア, 過敏性腸症候群および身体表現性障害は知識として理解すべき疾患となった. そのため心療内科専攻医およびその他の内科専攻医とも『心身症』を内科疾患として理解することが好まれるようになると予想する. 心療内科指導医は心身相関の科学的理解をベースに心身症を説明かつ治療してみせる必要が出てくる. 心理療法に興味がある内科専攻医には心理学的理解と魅力を伝え, 内科的思考を好む心療内科専攻医には病態生理学的理解と魅力を伝えるなど, 両者とも惹きつける活動がポイントとなる. 新・内科専門医制度は心療内科を広める絶好の機会と考えられる.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 59 (6), 509-515, 2019

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ