X線タイコグラフィー技術の進展

  • 高橋 幸生
    大阪大学大学院工学研究科 精密科学・応用物理学専攻 理化学研究所 放射光科学総合研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Recent Advances of X-ray Ptychography Technique
  • Xセン タイコグラフィー ギジュツ ノ シンテン

この論文をさがす

抄録

<p>コヒーレントX線回折イメージングは,試料にコヒーレントX線を照射した際,遠方で観測されるコヒーレントX線回折強度パターンに位相回復計算を実行することで,試料像を再構成するレンズレスイメージング技術であり,高い空間分解能を達成可能である.X線タイコグラフィーは,拡がった試料のコヒーレントX線回折イメージングを可能にする手法であり,測定対象を格段に広げることができる.我々は,大型放射光施設SPring-8において,X線集光鏡と空間フィルターを駆使した高分解能・高感度X線タイコグラフィーを開発した.また,マルチスライスアプローチを利用したX線タイコグラフィーを実証し,投影近似の成立しない厚い試料の高分解能X線タイコグラフィーを可能にした.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 49 (2), 103-109, 2014-08-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ