高速原子間力顕微鏡によるバクテリア細胞表面の高解像イメージング

  • 山下 隼人
    大阪大学大学院基礎工学研究科附属極限科学センター

書誌事項

タイトル別名
  • High Resolution Imaging of Bacterial Cell Surface by High Speed Atomic Force Microscopy
  • コウソク ゲンシ カンリョク ケンビキョウ ニ ヨル バクテリア サイボウ ヒョウメン ノ コウカイゾウ イメージング

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説明

<p>生理溶液中で生体分子の動態をナノスケールの空間分解能,ビデオレートの時間分解能で可視化できる高速原子間力顕微鏡(高速AFM)は,機能中の生体分子を直接観察することができる唯一の顕微鏡であり,これまで様々なタンパク質の1分子レベルでの動態観察に応用されてきた.一方でその成果の多くは細胞から精製したタンパク質のイメージングであり,生きた細胞のイメージング応用例は限られていた.そのような中,近年,高速AFMを用いて生きた細胞上の表面構造を高解像度で観察する試みが行われている.本稿では高速AFMによる細菌細胞観察の概要と,高速AFMを用いた微生物細胞のイメージング応用の中で初めて生きたバクテリア細胞の外膜表面におけるナノ微細構造動態のイメージングに成功した研究成果を中心に紹介する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 54 (2), 62-66, 2019-08-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

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